運動後や熱中症予防に
血流改善・疲労回復効果も

昔から
「梅は三毒を断つ」と伝えられています。三毒とは体内の悪い水分「水毒」、食生活の乱れからなる「食毒」、そして血の汚れ「血毒」を指し、梅干しはこれらを予防する食品と言われ、重宝されてきました。
最近の研究では脂肪細胞の肥大・増大を防ぐ効果がある「バニリン」という成分が含まれる数少ない食品であることが分かっています。バニリンは小腸で吸収され、脂肪細胞に刺激を与えることによって脂肪が燃焼し、脂肪細胞が小さくなる作用があり、ダイエット効果が期待できると言われています。
加えて、梅干しにはバニリン以外にもバニリングルコシドという物質も含まれており、この成分は加熱されることでバニリンに変化します。よって梅干しを加熱すると、より高い脂肪燃焼効果が期待できます。ダイエット効果をより高めたい方は、梅干しをラップし電子レンジ(500W)で1分ほど温めて食してみてください。

また、梅干しに多く含まれるクエン酸は、加熱することで糖と結合して血流の改善や血液さらさら効果がある「ムメフラール」という物質に変化します。
クエン酸は、エネルギー代謝を促進する物質です。クエン酸を利用してエネルギー生産が進むため、クエン酸を多く摂取すると栄養素を効率よくエネルギーへ変換でき、栄養素が体内に蓄積しにくくなります。血液の流れを促し代謝も活性化し、痩せやすい体質への変化を促してくれるのです!
運動後などは、ミネラルや疲労回復効果のあるクエン酸と適度な塩分の補給により、熱中症予防にも有効です。部活動に励むお子様のお弁当などにも最適な食品といえるでしょう。