明治の頃、和歌山県で開発された「南高梅」は、大玉で芳純な果肉をもっています。
和歌山県では1月下旬から例年2月中旬頃に見頃を迎え、3月上旬まで見ることができます。
桜で賑わう頃に梅林では花のあった場所に受粉出来た梅の小さな実が出来ています。
春の日差しをたっぷりうけて日に日に大きくなっていきます。
梅の実は梅の雨の季節「梅雨」の頃成熟を迎えます。
青梅は梅ジュース・梅シロップそして梅酒に、完熟梅は梅干し用にと、梅農家では総出で梅の実の収穫に追われます。
収穫した梅は洗浄して大きさ別に分けられた後、大きな樽で塩漬けにされます。
塩漬の終わった梅は、梅雨の明けた7月後半の「土用の頃」天日に干されます。
これを「梅の土用干し」といいます。
この段階で「白干梅」になります。
ここから各味に風味付けをし、皆さんが普段召し上がる梅干しへと加工されていきます。
百福梅では、衛生面に気を使い作業をしています。
実は和歌山の地元の人でも知らない人が多いのですが、
小梅と南高梅は別の品種です。
実は紀州南高梅という品種、「自家受粉」が出来ません。
そこで梅農家さんでは、南高梅の受粉樹として他品種を植え花粉を受紛させているのです。
小梅は南高梅よりも少し早目の梅雨前くらいの5月後半に完熟し収穫されます。
和歌山県で栽培収穫加工された「南高梅」や「小梅」の梅干しは、A.B.C.Dの4ランクに分類されます。